緋色い剣(7)

ハルドレはシグムンドに復讐するために、岸壁から海に身を投げ自ら命を絶った。
しかも、彼女の肉体はオーディンに盗まれてしまい、リューは彼女の肉体を取り戻すために人間界を離れる決意をする。
そこでリューは半改宗派の反乱に便乗しオーラブ王に戦いを挑み、王の槍に倒れて人間としての生を終えた。
一方、光の神・バルドルを罠にはめ暗殺したロキは、リューの離反を予感しシグムンドに接近する。
ロキはニヴルヘイム(冥界)に連れて来たリューを再び生者として蘇らせた。
そして、アースへの反目の仲間にリューを引き入れようとするが、失敗に終りふたりは袂を分かつ。
その後、アスガルド(神界)に到着したリューは、オーディンに人質に取られたハルドレの肉体と引き替えに、今もヨーツンヘイム(巨人国)に潜む原初の巨人・ユミルの精神を葬る使命を与えられる。
リューを抹殺するために、ロキに導かれ、シグムンドは生きながらにして神界にやって来た。
さらにロキはアスガルドの城砦に隠してあったハルドレの遺体を盗みだし、その肉体の中に封じ込められていたリューとハルドレの生まれそこなった娘の魂を、魔法でその肉体に復活させた。
また、霜巨人の王に接触したロキは、『運命の時』にアースを倒すため、すべての巨人族を自分に従わせろと要求した。
アース神たちに捕らえられたロキは、もっとも彼にとって屈辱的に捕縛されていた。
リューは洞窟の中で鎖に繋がれていたロキを助け、ロキは霜巨人との約束を果たし、怪物・巨狼フェンリルを解き放った! そしてリューは『ユミルの刻印』を頼りに、奈落の口・原初の深淵へと向かう!! まもなく、神々の黄昏(ラグナロク)が訪れる――。
グラーシーザのリューと彼をめぐる人々の壮大なる物語(サガ)、遂に完結!若きヴァイキング、グラーシーザのリューの壮絶にして華麗な生涯! 彼をめぐる神々の陰謀と血の宿命の壮大なる物語(サガ)を描いた、あずみ椋渾身の代表作『緋色い剣』。
その美麗なカラーイラストの数々を満載したイラスト集。
カラー版キャラクター紹介、カラーアルバムのほか、『緋色い剣』番外編「大地にいだく」も同時収録。
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